シャドーイングは、英語を学んでいる方なら一度は聞いたことがあると思いますが、この学習方法でイントネーションや発音などを強化できます。中には、シャドーイングとは何か?効果はあるのか?具体的なやり方は?効果を高めるコツってあるの?と思う方も居るかもしれません。
シャドーイングとは?効果は?
そもそもシャドーイングとはいったい何か?それは、簡単に言ってしまえば、英語スキルを上げるための方法の1つです。もともとはプロの通訳の方が、英会話力をさらにアップさせるための、トレーニング方法だったのが、このシャドーイングとなります。
プロの通訳の方が、このシャドーイング方法を使いトレーニングをしていた事から、英語学習において幅広く使われるようになりました。冒頭にもあるように、ネイティブ英語の発音を聞き、それを声に出してトレーニングを行っていきます。つまり、ネイティブスピーカーの発音を音読しながら、ネイティブに通じる発音にまで、英会話ができるようにする。それがシャドーイングです。
この、シャドーイング方法を使うことで、誰でもネイティブに通じる英会話にまで、レベルアップすることができます。また、英会話スクールや個人で英語学習をしている多くの方も、シャドーイング方法を使い、ネイティブに通じるまで成長しているので、その効果は期待できるます。
スピーキング力アップ
シャドーイングを使えば、スピーキング力はアップしますが、使う素材によっては、あまり効果がない場合があります。ですので、大幅にスピーキング力をアップさせたい場合は、その素材を慎重に選ぶ必要があるので注意しましょう。
つまり、普段から日常的に使われているような内容で、そのまま単語を使える素材などが、効果的にスピーキング力がアップしやすいので、それらを取り入れるのがポイントです。また、素材を選ぶ際は、自身の英語レベルより低いものにすること。その理由としまして、はじめて難易度が高いのもやスピードが早いものだと、吸収しずらいからです。
自分の英語力よりもレベルの低いものであれば、難易度も低いですしスピード早くありません。そのため、音読しやすくて吸収されやすくなります。
リスニング力アップ
シャドーイングであれば、基本的にリスニング力は見込めますが、これも素材によって難易度やスピードが変わるので、注意しましょう。
このリスニング力をアップしておくことで、TOEICの最低でも400点以上500点未満であれば、誰でも取ることができます。先ほどもありましたが、ネイティブスピーカーの発音をそのまま音読しますので、自然とリスニング力はアップしていくのです。
ネイティブスピーカーの発音をしっかりと聞いていないと、発音やイントネーションなどが分からず、音読はできません。ですが、しっかりと聞いてそのままマネすることがきれば、細かい発音までできるようになります。つまり、シャドーイングでリスニング力をアップ事ができれば、実践でもスラスラと自然に言葉が出てきて、ネイティブにも通じるようになるのです。
シャドーイングの具体的なやり方
シャドーイングとは何か、効果があるのかについて解説してきました。リスニング力やスピーキング力がアップすることは確認できたことでしょう。ここから、シャドーイングを行う上で、英文を読むこと、英文を見ながら音声を聞く、英文を見ずに音声を聞く、これらの具体的なやり方について紹介していきます。
英文をとことん読む
自分がある程度覚えている英文を、自分のペースに合わせて、しっかりと身につけることで、効果的にスキルアップできます。逆に、あまり理解できていない英文をシャドーイングしてしまうと、効果的にスキルアップできず、ズルズルとそれを繰り返すだけになってしまうのです。ですので、しっかりと覚えるまで、何回でも英文のテキスト読むこと。そうやってシャドーイングすることが、1番効果的にレベルアップできます。
英文を見ながら音声を聞く
しっかりと英文が理解できるようになっていれば、音声を聞いてもある程度、理解できるようになります。そして、英文を見ながら音声を聞いて照らし合わせる、これを何回も繰り返すことで、より理解できるようになるのです。そうやって、身につけるまで何回も続けることで、効果的に英会話力を、アップさせる事ができるようになります。
英文を見つつ音声を聞きながら発声
まだ慣れない内は発音が違ったり、聞き間違えることもあるかもしれません。しかし、しっかりと音声に続いて発音していくことで、不自然さがなくなります。発音や不自然をいちいち気にしていると、いつまでも先に進むことはできません。ですので、何十回と繰り返すことが大切です。そうして、何十回も繰り返すことで発音も良くなり、ネイティブに近い英会話力を、身につけることができます。
英文は見ず音声だけで発声
音声に合わせて発音する、これを何十回も繰り返すことで、よりリスニング力が高まり、英文のテキストを見なくても、自然と言葉にする事ができるようになります。これをとにかく自然な発音ができるまで、何十回も繰り返しシャドーイングしていくこと、そうすれば、脳内に自然と言葉が浮かんで、話せるようになるのです。しかし、ここまで出来るようになってもマネできない、ネイティブの発音などが出てくることがあります。ですが、諦めることなく、繰り返す内に必ずできるようになります。
シャドーイングの効果を高めるコツ
シャドーイングは一見簡単そうに見えても、実際に取り組んでみると、難しくなかなか効果を出すのが大変です。ですが、効果を高めるには様々なコツがあります。それは、順番は正しくする、自分に合ったレベルで行う、間違った音声でやらないなどがあります。では、それら効果を高めるコツをどうすれば良いのか、以下で紹介していきます。
手順は正しく
シャドーイングを行う際は、正しい手順で取り組まなければ意味はありません。つまり、自己流でシャドーイングをしても、正しい効果は得られないのです。
- 音声を聞き全体の意味を、しっかりと理解する必要があります。そして分からない単語は、何十回も聞き直すことが重要です。
- 音の変化を確認すること、これはネイティブスピーカーが話す、発音の音を何十回もチェックすることにあります。
- 音声に合わせて発音練習をすること、理解できない単語や、難しい部分は繰り返し発音することで、シャドーイングしやすくなります。
- 実際にシャドーイングすること、発音や音の変化、スピードなどをしっかりと意識して発音する。
これが正しい手順です。
自分にあった最適なレベル
シャドーイングする際は、自分に合った最適なレベルで取り組むことが大切です。実際に使う音声の素材が、50%以上理解できているものを使うのが最適です。
こうして、自分のレベルに合わせて素材を選ぶことで、効果的に効率よくシャドーイングできます。中には、難しい内容の素材でシャドーイングを行っている方も居ますが、それでは効果的に学ぶことはできません。しっかりと自分に合ったレベルで、シャドーイングするのが大切です。シャドーイングは難しい課題で取り組むのが目的ではありません。
間違った音声ではやらない
シャドーイングを行う時は、間違った音声でやらないことが大切です。もし間違った音声で行うと、シャドーイング効果は薄れます。
シャドーイングはあくまでも、そのまま音声に合わせてマネをして、発音していく取り組み方です。したがって、自己流で発音などをしてしまうと、効果は期待できませんし、正しい発音を覚えることができません。ですので、しっかりと音声に合わせて発音すれば、正しい発音で英会話ができますし、ネイティブ発音も理解できるようになります。
まとめ
ここまで、シャドーイングのやり方や効果について解説してきました。スピーキング力やリスニング力などをアップさせるには、素材選びが重要となってきます。そして、自分のレベルに合った取り組み方をすることで、正しい発音やイントネーション、などを覚えやすくなるのです。しっかりと理解できるまで何十回も繰り返すことで、ネイティブに近い英会話をすることが可能になります。
シャドーイングはとにかく、理解できるまで何十回繰り返すこと。それが1番重要なポイントです。しっかりと正しい手順をとって、シャドーイングをしていきましょう。